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薄毛てんちょー
関東に25店鋪あるヘアサロン会社のマネージャーを経て訪問理美容師をしています。20歳のころから薄毛に悩む40代のおっちゃんが自分にあったAGA治療について模索しています。AGA関係の有益な情報を体験を交えてお届けしています。理美容室ネタは人気がありますよ。

◆福祉理美容士◆管理理容師◆HIQ取得(国際美容技術検定)◆介護職員初任者研修取得

25歳の頃、初めて店長を任命されました。

その店は、東京都内の駅前0分の75坪のお店。スタッフ20名と受付2名とバイト数名の超大型店鋪でした。

土日になるとお客様は1日100人越えです。これだけ大きい店だと毎日が戦争でした。

お客様の数が増えれば増えるほど、クレームも生まれてしまします。こればかりは確率論です。こちらとしては最善のサービスを提供しているつもりですが…

僕の目の届かないところでスタッフがお客様を怒らせてしまったり、とんでもない失敗をしてしまったりとそれはそれは大変な毎日でした。

 

そんなある日、事件は起きました。

お客様が受付で預けた手荷物の中から財布が失くなったというのです。お会計をしようとして預けた荷物を受け取った時に、財布が無いことに気付いたようです。

 

『財布がない! 警察呼んで! 早く! 早く! 』

 

そのお客様は、大声で騒ぎはじめました。

受付のスタッフはあたふたして気が動転しています。僕はすぐにそのお客様の元に行って話を聞きました。

お客様は、僕にも声を荒げて怒鳴りつけるばかり…。フロアにはその時、数十名のお客様がいました。

 

とりあえず場所を変えないと他のお客様の迷惑だと思い、近所のファミレスに行って話を聴くことにしました。

その時に、僕が担当していたお客様には事情を説明して担当を副店長に変わってもらい店を後にしました。

 

ファミレスに着いても財布が失くなったと主張するお客様の勢いは止まりません。いくらなだめても止まりません。なだめながら、そもそも財布持ってきてたのか?お前、嘘ついてないか?と心の中で思っていました。

なぜなら、スタッフ20名はファミリーと言えるほどの信頼関係があり、金に困ったら会社か僕にきちんと相談してくる間柄だったからです。盗むくらいなら相談してくるだろうという自信がありました。

 

あまりにもしつこく怒鳴り散らされていたので、こっちもブチ切れてついつい言っちゃいました。禁断の一言を。絶対に言ってはいけない一言を。

今思うとタイムマシンに乗って若かりし頃の自分に言ってやりたいです。『言うな!それだけは言うな!』って…

 

『お客様、本当に財布持ってきてたんですか? 嘘ついてませか?

 

嘘ついてませんか?が完全に余計です。そりゃあ お客様は更に更に怒りました。そりゃもう発狂レベルです。

 

『○△#$○!Fあ△□c○##K”#□×! アンタ土下座しなさいよ!!!!』

 

土下座しなさいだけは聞き取れました。あとは言葉にならないくらいの感情でなにか必死に叫んでいらっしゃいましまた。

『土下座しなさい!』をファミレスのトイレの個室まで聞こえるくらいの声量で連呼していました。

 

僕も、嘘ついてませんか?は流石にまずかったかなと反省しました。若かったんでしょうね… 思ったことが口から出ちゃったんです。出ちゃったもんはしょうがありません。

 

土下座して許してくれるならいいやと思い、ソファーの上に土下座しようとしました。

ここでも更に怒らせてしまいました。ソファーはまずかったですね。なんだかソファーの上の土下座って少しふわふわした感じで反省が和らぐイメージありますもんね。

 

お客様の顔を見ると更に怒りに満ち溢れています。機関車トーマスのように顔から蒸気を出しています。(機関車トーマスが顔から蒸気を出すかは知りません。イメージだけで表現しました。)

空気を読んだ僕は、床で土下座をし直そうとしたところ

 

『床じゃない、ココ!』

 

とテーブルを指さされました。

 

『は? ココ(テーブル)ですか?』

 

『早く!』

 

渋々テーブルの上に登ろうとした瞬間、何も知らない普通のお客様が入店してきました。入店してきたお客様は、僕の方につかつかやってきて

 

『店長! 何やってんスカ? なにまたおもしろいことやってんスカ? ネタっすかww?』

 

話しかけてきたのは、僕が担当していた地元のヤンキー君達(以後ヤンキー)でした。

ヤンキーは、僕がテーブルの上に登ろうとしているのをいつものおふざけだと思って声をかけてきました。なぜいつものおふざけかというと自覚はない(少しはある)のですが担当していた地元のヤンキー集団からは、いつもフザケたことをしている店長として認識されていたようです。

 

だからそのヤンキーは、超シリアスな猟奇的なこの場面の事情も知らずにただのおふざけだと思って僕に話しかけてきたのです。

マジメなトーンで『ちょっとあっち行け。』と小声で言ったら、流石に察したようで『あっ…』と言って去って行きました。

 

邪魔も居なくなったのでミッションに戻ります。

 

テーブルの上に土下座です。

 

途中でこの怒ってるお客さん止めてくれるかなぁ~なんて淡い期待をよせつつ通常よりゆっくりめにテーブルの上に登りました。

ゆっくり… ダラダラ… チラッ…

 

はい、止めてくれない~

 

止めてくれなかったのでテーブル土下座の完成です。

 

店員さんも他のお客様もテーブルの上の僕に釘付けです。

最後の行程の頭を下げたところ、ゆっくり頭に冷水を垂らされました。

怒っていたお客さんは、冷水をかけてスタスタとファミレスを後にしていきました。

 

あまりのひどい仕打ちに放心状態でした。僕がテーブルから降りた瞬間、店内のすべての人が駆けつけてくれて慰めてくれました。(ヤンキーが真っ先に)

 

関係ないお客様、ファミレス自体にもご迷惑をかけたことに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。恐らく人生で最初で最後であろうファミレス土下座のお話でした。

 

ちなみにこの怒ったお客様は、その地域の他の美容室でも財布が無い!と騒いで会計をしないことで有名だったそうです。もちろんその日もお会計無しでした。

数日後に新聞でお見かけしてスタッフの間違いじゃなかったことに心からホッとしました。

 

今でもそのチェーン店のファミレスに行くと当時の思い出が頭をよぎります。

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